
広告が効かないのは本当?
以前取材した企業の社長が参加している異業種交流会にたまに出席させてもらっています。東大阪のものづくり企業を中心に多くのベテラン経営者の方がメンバーとして名を連ねています。そこで少し私から質問をさせてもらいました。
「昔はCMとか新聞広告とかを見て、モノを買いたいという気持がわき起こっていたと思うのですが、最近はその影響力がどんどん落ちていると感じます。皆さんは最近広告を見て何か買いましたか?」
いろいろな意見を頂きました。
しつこい広告はキライ
「テレビのCMはまあ見るけど、購買まではなかなか」
「最近のスマホに出てくる広告はあれは嫌だ」
「生活面ではほとんどのモノが満たされてしまっているので、広告の効果は減っていると思う」
「ジャパネットは見てしまうし、カタログ冊子は落ち着いて買いたいものを探せる」
厳しい意見が多いです。特に民放のテレビ番組を制作している立場からすると、CMが売れてこそ番組が作れるので死活問題です。
ただ、インターネット広告が新聞や雑誌を超えた中で、テレビの売り上げ自体はなんとか踏ん張っています。ある方の発言からこの理由の1つが分りました。
テレビで売れるあの手法
「深夜のテレビ通販の広告、あれはなぜか買ってしまう。」
「眠い時に繰り返し繰り返し、売り文句を見させられるとだんだん欲しくなる」
「この前も1万円する枕を買ってしまった」
テレビ通販の強み
経営者の皆さんは50代60代が多かったのですが、普通のCMの影響はあまり受けていなくて、テレビ通販の方が効果があると仰っていました。ここまでテレビ通販は強いとはちょっと意外でした。
実際に深夜も早朝も、午前中の番組のスキマ時間などでも、どんどんテレビ通販は放送されています。あの考え抜かれたキャッチコピー、購入者の体験談(必ず小さく※個人の感想です、のテロップ)、今なら2個で同じ値段!!などのお得感アピール。
ずっと以前からある手法なのに、広告効果が落ちてすたれることもなく、消費者の心をくすぐっています。
秘密を知りたい
ショップチャンネルのように専門の局もあるくらいなので、やはり効果のある広告手法なのでしょう。おそらく演出や構成、出演者の選び方など様々なノウハウが詰まっていると思います。
お付き合いがある会社にテレビ通販の番組制作に強い方がいるので、なぜ売れるのか秘密を聞いてみたいと思います。
東大阪で20年の歴史がある異業種交流会 創遊夢