分かりやすいビジネスドキュメントタリーは中学生を虜にする

テレビ東京が不定期に放送している「メルクリウスの扉」という番組を録画していたので何の気なしに流していたら、息子(中2)がいつもになくじーっと番組を見ていました。ちなみに息子は筋金入りのPCゲーマーで空いてる時間は仲間とツイッター、というネット民へと爆走中です。好きなテレビ番組はイッテQでしたが、中学生になってほとんど見なくなってしまいました。

 

番組の内容は・・・?

出典:テレビ東京 「メルクリウスの扉」番組ページ

 

テレビ東京が得意とする経済ドキュメンタリー、ビジネスドキュメンタリーです。今回はネスレを特集していて、ヒット商品「キットカット」を開発する人々のこだわりや奮闘を描いていました。アジアからの観光客にバカ売れしている抹茶味など、まず視聴者は知っている商品「キットカット」について注目します。ところが知らないうちに商品を作る「人物の物語」に引き込まれているという構成です。経済、ビジネスドキュメンタリーは全てといっていいほどこの鉄板の構成でできています。

 

ドキュメンタリーは「人間」がキモです。経済やビジネスを扱いつつ、そこにまつわる人の物語をしっかりと描いているから面白いのです。

 

普段見ないテレビを見る中2。ナゼ?

直接聞いてみました。普段はテレビを見ないのにじっと集中して見たのは、なんで?

 

 

息子「〇〇子(妹)が抹茶を好きやから・・・」

私「それだけ?」

息子「・・・なんでと言われても・・・」

私「まあ、そうだね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

テレビを見る深い理由を子どもが説明するのはなかなか大変です。番組が流れていて興味があれば見るし、なければスマホを見たり別のことをする、本人にはそれだけのことですから。

 

子どもの様子と番組を交互に確認しながら「なぜ見たのか」という理由をいくつか推測してみます。

 

その1 人間を描いている

先ほど書いた通りですが、きちんとロジカルに、なぜこの人がこんな考えを持ったのか?そしてどんな行動をとったのか?その結果どうなったのか?すべてスッと分かるように作られています。ここが重要です。人間の感情と行動を順序立てて紹介していくことで、見る人の興味をずっと持続させているのです。

 

その2 声が心地が良い

出演している女性タレントさん、それにナレーションがすごく聞きやすいのです。テレビをつけっ放しにしている時に、他の作業からテレビに注意を引き戻すきかっけは声や音にあると思います。感じのいい聞きやすい声、音楽が意識の中に入ってくると自然に目を向けてしまいます。

 

好みはそれぞれなので「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」のような骨太の男性の声もいいですし、以前当社が担当していた「夢職人」では女優のキムラ緑子さんのしっとり、時にファンキーなナレーションは幅広い世代の心を掴んでいました。

 

息子は優しそうな若い女性のナレーションで深層意識に訴えかけられたのだと思います。

 

その3 情報がコンパクトに整理されている

テレビ番組は映像コンテンツですから映像は重要です。それにナレーションによる情報、文字による情報を加えてひとつの塊として視聴者に提示しています。ドラマやバラエティー番組と違って、ドキュメンタリー番組は俳優の演技やタレントのリアクションという強烈な武器があまり使えないため、たくさん取材した内容を整理して分かりやすくまとめ、伝わりやすいように工夫をして発信しています。

 

息子は「妹が抹茶好きだったなあ」というきっかけで番組を見て、そのまま分かりやすく整理された他の情報にも興味をひかれたというわけです。

 

テレビ番組と接するための泣き所は・・・

テレビがある部屋の前に落ち着いて座ること、自分の部屋にテレビがあるのであれば、単にスイッチを付けることです。見たい番組に意志を持ってチャンネルを合わせる以外では、普段からテレビと接する習慣がどんどん消えていっているので、ここを何とかしないとテレビ番組の復権は難しいと思います。これまで蓄積してきた映像コンテンツ制作能力、一度注目を集めて拡散した時の波及効果は他のメディアを圧倒しているので、新たな視聴習慣を作るための大胆な仕掛けが必要なのではないでしょうか?

 

 

(と偉そうなことを書いてみました。)

どんな商品、サービスでも映像メディアの活用は不可決です

映像やインターネットを使って商品やサービスをPRする手法は、もはや当たり前となっています。ただだからといって、単に映像を作って自社サイトに掲載するだけでは効果が得られにくい時代になりました。何をPRするのかを細かく決める。誰が発信するのか計画を立てる。お客様にどんなアクションを起こしてほしいのかを綿密に想定する。これら全ての要素を満たして映像による情報発信の効果を上げます。成長する企業に貢献できるオプティモにぜひお任せ下さい。

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