北野武監督の電波ジャックについて
出典: アウトレイジ最終章 公式サイト

 


北野武さんは素晴らしい才能の監督だと思います。1989年に急遽ピンチヒッターで監督した「その男、凶暴につき」で鮮烈デビューし、その後も「3-4× 10月」や「ソナチネ」「キッズ・リターン」などを観てスゴいなあ、とてつもない映像作家だなあと感動した記憶があります。

 

「TAKESHIS’」や「監督・ばんざい!」あたりでアレって思い、その後すこし関心は薄れていきましたが、またアウトレイジから暴力エンタメ度が高まって嬉しく思っていました。

 

さて、本題です。

10月7日に「アウトレイジ最終章」が公開されて、たけしさんはいろんな番組で映画の宣伝をしています。レギュラー出演している番組ではもちろん語るし、ゲスト出演でも馴染みの出演者がいるところなどにバンバン出て、得意のギャグをカマしながら新作のPRをしてます。

 

「なぜ、北野監督は今もテレビ出演を続けているのか?」と質問されることがありますが、今の日本では映画を撮っているだけでは食べてはいけないからなんです。よっぽど慎ましい生活にすれば別でしょうけど。そういったことも含め、マネジメントも考えざるをえない。当然、たけしさんも年齢を重ね、テレビの世界では新しい人間も出てくる。今後、映画監督としてタレントとして、どう続けていくかは大きなテーマですね。

 

その様子は観ていて楽しいし、ふんだんにダイジェスト映像が流れて「アウトレイジ最終章」にも興味がわく。これでテレビ局も視聴率が上がる?のなら三方よし・・・でいいのかなと。

 

 

でもふと疑問に感じてしまいました。この場合、どこまで製作委員会がテレビ局に宣伝費を支払っているのかなあと。

 

もちろんビジネスなので全くタダで映画を宣伝させているとは考えにくいのですが、でもビートたけしさんが出演してくれるのなら、しかも出演はノーギャラで・・・ごにょごにょ。というのは普通にあるのではないかと想像できます。

 

 

タレント活動の基盤があるから、映画作家として活動できる。その理屈は分るんですが、北野武さんほどのビッグネームでも、映画だけでは仕事として成立できてない状況って、ちょっとヤバくないですか?

 

作品によって異なるが、日本では興行収入の5~6割を映画館が持っていき、あとは宣伝費に数億円、残りの3割程度が配給会社に入る。さらに残った分を製作委員会が分け合い、実際に手を動かした制作者の手元には、どんなにヒットしても最初に決めたギャラ以外入らないことが多い。

 

タレントさん芸人さん、それにCMクリエイターや小説家などから転身して映画監督になる道を否定するのではないですが、とにかく映画業界だけでのし上がって、リッチな監督やプロデューサーになれる道を作っておくことが、国産映画業界の未来につながるのではないでしょうか?知らんけど

 

 

今はいろんなチャンネルが増えて、好きな動画が見放題な世の中です。

 

 

でも、わざわざ客に映画館まで足を運ばせて、暗い中で他人と一緒に2時間も閉じ込めて、1800円も払わせて映像を見せるスタイルを貫く映画はまさに「キング・オブ・コンテンツ」です。

 

 

それに見合った圧倒的なネームバリューを持った専業映画監督が、若い世代から誕生してほしいなあ

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