動画の得意分野 その1「恐怖を与える」

2分で恐怖を与える短編動画が話題になっています。2分で?ほんまかいな、と思いながらも2分なら見てみようと思えるのが短編のいいところです。これが5分を越えるものだと、もし面白くなかった時の「時間を返せリスク」が高まりますから。2分、いい塩梅です。

 

 

Polaroid | Short Film 2017 from Joey Greene on Vimeo.

 

見ました。いいですね、ただ2分という触れ込みでしたがほぼ3分ありました。

 

人に恐怖を与えるために3分をきっちり使い無駄なカットや無駄な間は全くありません。セリフやナレーションがなくても演技と演出だけで、今何をしているのか、男性は何を思っているのかが明確に分かります。前にショートフィルムを紹介する深夜特番の仕事をさせていただいたのですが、この作品がリストにあれば推してていたと思います。

 

この短編作品を見て思い出したのが数年前に話題になったあのWEB CMです。

 

 

 

同じパターンですね。心がザワザワする微妙な間の後に突如訪れる恐怖(驚き)。世界で500万回再生されたそうです。どんなオチかは知っているのに驚いてしまう。何か人間の深層意識に訴えかける絶妙な間があるのではと思います。

 

なぜ動画は恐怖を与えるのが得意なのか?

一番は「間」を強制的に作れるからだと思います。心霊写真も怖いけど間は作れない。文章でも怖いものはあるけど、改行とか空白で作る間は、読む人次第なので正確には測れない。動画は制作者の意図した通りに時間を扱えるので「恐怖」演出に強いのだと思います。

 

ちなみに話術で恐怖の間を作るといえば、稲川淳二さんですね。

 

 

怪談の場合はお客さんと対峙して、その場の空気を察知して間を変えられる強みがありますね。動画のようにビジュアルで怖がらせることはできませんが、すでに稲川淳二さんの顔自体が怖いですから弱点を補っていますね。

 

「雪道コワイ」はタイヤショップのWEB CMですが同じコンセプトでWEBページでも怖さを演出しています。動画よりもこちらの方が自分でスクロールをすると現れるというインタラクティブ感があるのでより怖かったです。ここまで徹底的に恐怖演出をしてどれくらい販売に効果があったのか知りたいところですが、タイヤショップとしてものすごく目立ったことは間違いないと思います。

 

伝説の恐怖ドラマ「キングダム」

私が恐怖動画にはまったのは、デンマークの巨匠映画監督ラースフォントリアーによるテレビシリーズ、「キングタム」を高校時代に見てからです。病院の中に出る少女の幽霊の物語が本国では大ヒットしたようで、毎晩家族が寝静まってから独り暗い居間でビデオを見ながら怖さにゾワゾワしていました。

 

このドラマの「間」からの「恐怖」への演出は秀逸でした。いまだに脳裏に焼き付いています。シーズ3を制作する計画だったそうですが主要キャストの5人が亡くなったので頓挫したとのことです。(これも地味に怖い)

 

もう一度見たいけど確か絶版になっていたなあ、とアマゾンを検索してみると、何と・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高すぎや!

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